第6回たまプラーザメディカルモール健康講座

開催日時
2011年 9月26日(日)   14~16時
場所
田園都市線たまプラーザ駅南口徒歩2分
メディカルモールたまプラーザLinkIconホームページ
2階 とくうえ内科クリニック
時間
14:00~ 産婦人科さくら院長 桜井 明弘先生  【40代、50代でみられる婦人科的トラブルと対策法】
14:20~ めぐみボディークリニック院長 西島 恵先生  【おうちでできる簡単ストレッチ】
14:30~ とくうえ内科クリニック院長 徳植 秀樹先生 【内科的立場から更年期を考える】
14;40~ もりの緑メンタルクリニック院長 加藤邦夫 【更年期のメンタルヘルス】



~40代・50代を輝かせる~
こころとからだの問題をスペシャリストがやさしく解説

桜井 明弘先生
「40代、50代でみられる婦人科的トラブルと対策法」40代から50代にかけて、女性の身体、こころにはとても大きな変化が起こります。その大きな理由の一つは、初潮以来働き続けてくれた卵巣、その機能が徐々に休んでいき、やがては閉経に向かう、つまり更年期が近付いて来る、ということです。それでは、更年期を控えた40歳代から更年期には、どんな変化が女性の身体に起こるのでしょうか。主なものを挙げると、・月経周期のみだれ月経の周期が早まったり、遅くなったり、あるいは予知不可能な不順になってしまったり。また不正出血がみられることや、月経の量が多くなったり、少なくなったり。・更年期障害ほてり、発汗、肩こり、いらいら、不眠などの代表的な身体症状や、いらいら、うつ症状などの精神疾患がみられることも。そうとは知らずに悩んでいませんか?・その他、女性ホルモンの減少により、骨粗鬆症や脂質異常症(高脂血症)といった疾患、また陰部の乾燥に伴う痛みや痒み、尿失禁、性器脱など、多岐にわたる不快な症状が出ることがあります。全ての女性に全てのトラブルが起こる訳ではありませんが、起こり得る症状と対処法、治療法を知ることにより、40、50歳代を素敵に輝かせましょう。がん」の発生する条件や仕組みに迫ります。
西嶋 恵先生
おうちでできる簡単ストレッチだんだん歳を重ねると、20代の頃のように無理がきかなくなったり、思うように体が動かなくなってきたりします。運動不足だから運動しないといけない・・・と思っていても中々行動に移せなかったりジムに行くのも億劫になってしまう方も少なくないようです。家事の合間、仕事の合間に少し体を伸ばすだけでもずいぶん違ってくるものです。固い筋肉では常に体が緊張状態で休まる事が出来ず、疲れやすく疲れが取れづらい体になってしまいます。ストレッチすることで筋肉が柔軟になり、代謝が良くなり循環も良くなるので血液が全身にめぐります。長い時間をかけゆっくり呼吸をしながらストレッチをするのがベストですが、なかなか時間が取れなかったり面倒で続かなくなります。1日2.3回、1回20~30秒間伸ばすだけでも十分効果が出てきます。今回はお金も時間もかけず、どこでも気軽に簡単にできるストレッチをご紹介します!!また、女性の骨盤と足首は関連しており大事な処でもあります。足首が太く開いている方は要注意です。そのままほおっておくと更年期障害を招いてしまうこともあります。足首のケア、予防法も一緒に紹介していきます。年だから・・・と諦めないでください!!いくつになっても、体はケアしてあげれば元気になります!!日常がもっと健やかに過ごせるように一緒に体を動かしてみましょう!!
徳植 秀樹先生
内科的立場から更年期を考える女性の40代・50代というとどうしても性ホルモンのバランスが不安定となり、いわゆる更年期と表現される時期にあたります。この更年期をいかに過ごすかが、その後に控える老年期を健康に幸せに過ごせるかの大事な時期でもあります。更年期と内科疾患というとピンと来ないので不思議に思われるかもしれません。しかし女性において性ホルモンの急激な減少は婦人科疾患だけでなく、内科や整形外科的などの疾患にも深くかかわっています。閉経とは最後の月経から1年間月経がない状態が続くことであり、更年期とは一般的に卵巣機能が低下し始めてから完全にその機能がなくなるまでの閉経を挟んで前後10年間位を指します。閉経の大きな原因はエストロゲンの分泌低下によるもので、顔面のほてりや発汗、肩こり、イライラ等の代表的な更年期障害のみならず、骨粗鬆症、高脂血症、うつ状態、皮膚や毛髪の老化、頻尿、一部の痴呆、さらには老化による歯の脱落等様々な婦人科以外の症状をも引き起こしてしまうのです。そこで、今回は内科的な立場から更年期に起こる骨粗鬆症と高脂血症についてお話したいと思います。また、更年期障害と間違い易い内科疾患についてもお話し致します。
加藤 邦夫先生
更年期のメンタルヘルス人生には精神的な意味合いで何度か危機がおとずれることがあります。思春期と更年期がその代表です。この時期になるとホルモンや環境の変化が起こり、ストレスの影響を強く受けるようになります。女性ホルモンは脳の働きを安定化させる働きがありますが、更年期になると女性ホルモンが減少することによってストレスの影響を受けやすくなります。その結果、肩こり、めまい、手足の冷え、のぼせ、動悸などの更年期に特有の症状がみられるようになります(更年期障害)。更年期障害の他に、ストレスはさまざまな精神的病気を引き起こします。たとえば、不安障害、うつ病、妄想性障害などです。女性は男性に比べて不安を感じやすく、またうつ病にかかる確率は男性に比べて2倍も高いことが知られています。精神科、心療内科では近年予防医学の導入が少しずつすすめられていますが、まだ他の身体科のようにはすすんでいません。当クリニックでは、病気になりやすい方に「日頃どのような生活や考え方をすれば病気にならないか」、など予防医学的立場から講演をさせていただきます。